藤色 Fuji Shiki 2012 ―画に虹を宿らせて。―| 2012.03.01 – 03.202012.03.01 – 03.20

–2012.03.06 開催レポート（前半）を追加しました。
–2012.03.17 開催レポート（後半）を追加しました。

展覧会詳細
イラストレーター藤ちょこ氏、初の個展。
今回の展示では、彼女のいままでの代表作品と本展覧会の為に制作した新作、作品製作過程や、ラフ画・下描きの展示を行います。会場では、同人誌や会場限定グッズの販売も予定しています。

藤ちょこ氏から生み出された「色」を、会場でぜひご体験ください。
みなさまのご来廊をお待ちしております。

イベント情報

■「藤色 Fuji Shiki 2012 ―画に虹を宿らせて。―」レセプション・パーティー
個展開催を記念して、初日3月1日（木）19：00からレセプションパーティを行ないます。会場では、飲み物とお菓子をご用意しております。
どなたでもご参加いただけますので、みなさまお誘いあわせの上お越しください。
日程：2012年3月1日（木）19：00 – 21：00
会場：pixiv Zingaro
参加費：無料

■ライブペインティング
会期中の土日にはCGソフトを使用して、藤ちょこ氏によるライブペインティングを行います。
日程：2012年3月3日（土）/4日（日）/10日（土）/11日（日）/17日（土）/18日（日）
時間：12：30-19：00
会場：pixiv Zingaro
参加費：無料

また、最終日3月20日（火/祝）にも藤ちょこ氏が在廊予定です。

プロフィール

藤ちょこ（藤原）
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1990年生まれ。千葉県出身。
抜群の色彩感覚で形成される世界観を持った新鋭のイラストレーター。アナログ感覚あふれる淡く柔らかな表現は見るものを魅了する。ライトノベルの挿絵やカードゲームイラスト、パッケージイラストなど商業でも幅広く活動中。主な仕事歴に、WACOMから発売のAsia-Pacific限定販売タブレット「Bamboo Manga」パッケージイラスト、「THE VOCALOID produced by Yamaha」ジャケットイラスト、ペイントソフト「openCanvas5」メインビジュアルなど。

メッセージ

わたしが絵を描く工程でいちばん大切にしているもの、それが「色」です。

「色」というのは不思議です。
たとえば画面を青一色に塗りつぶしただけで、人はそこに空を想起します。
赤で塗りつぶしたとしたらどうでしょう。私は炎を思い浮かべます。人によっては血、太陽などを思い浮かべるかも知れません。
「色」はそれ自体で、モチーフをイメージさせる力があります。
また、画面にいくつかの色を配置すれば、自然と色同士で距離感が生まれてきます。暖色系の色は前にせり出して見え、寒色系の色は奥まって見えます。
「色」は白をまぜて淡くすれば軽く、黒を多く混ぜれば重たくなります。色には重ささえあるんです。

ここ数年は、そんな「色」の魅力にとりつかれ、自分だけの色彩を求めて、制作をしてきました。

カラーイラストは、画のほんの一部分に何色を置くかで、印象ががらりと変わってしまいます。
表現したいものに応じて最適な色を見つけ組み立てていく色彩のパズルです。
椅子の色を何色にするかで数時間悩んで筆が止まってしまったり、色調調整をしすぎて逆に画が壊れてしまったり、色にこだわるあまり失敗したことも多々ありますが、「色」にこだわることは私の絵のアイデンティティそのものなので、今後も試行錯誤を続けたいと思います。

まだまだ、色彩を自在に扱えるわけではありませんし、画力が未熟なのも重々分かっています。
でもいつか、これが私の「色」です、と言い切れる作品が創れることを願い、展示タイトルを「藤色」とさせて頂きました。
私の「色」のいままでとこれから、そして試行錯誤の過程を、ぜひ会場でご覧下さい。

この度はこのような発表の場を与えて頂き、ありがとうございます。
それでは、会場でお会いできるのを楽しみにしております。